高峰秀子の流儀

高峰さんとマツコ氏じゃ、180度違うって?
頭を柔軟に保つには、このくらいの振り幅が無くっちゃね(笑)
高峰秀子さんと云えば大女優、残念ながら私は彼女が銀幕で光輝いていた時代を知らない。
知っているのは「わたしの梅原龍三郎」を書いた人として。
そうあの洋画家が夢中になり、モデルにしただけでなく
生涯友人として付き合った人が高峰秀子。
画の中の高峰さんは、カニの目の女性に描かれ、お世辞にもキレイじゃない。
そう思っていた。
今回「高峰秀子の流儀」を読んでようやく理解した。
梅原龍三郎は、高峰さんの外見ではなく、内面をキャンバスに描いたのだ。
人より聡く、芸能界の酸いも甘いも知り尽くしたデコちゃん(高峰さんの愛称)が、
人の心を覗いている様子を。
この作品も2005年には世田谷美術館に寄贈したというから、あっぱれです。
我欲が無く、過去に拘泥せず、自己を律し続ける高峰さん。
でもチャーミングな一面もあって。
女性が惚れる存在です。